電子カルテとは。電子カルテの基礎知識

電子カルテとは、医療機関を受診した際に医師や歯科医師が患者の問診のようすや処方などを記入していた紙のカルテを電子化したものです。

医師法24条では、カルテは診療が完結した日から5年間、治療中の場合は5年を超えていても保存して、要求があった場合はいつでも開示できるようにしていなければいけません。

電子カルテは、紙のカルテの抱えていた多くの問題を解消します。
多くの患者がいる大規模な病院では、紙のカルテを保管するために広いスペースが必要ですが、電子カルテはデータを保管するので、保管に要するスペースが大幅に削減できます。

簡単な操作で利用できるシェア普及率No1電子カルテ

また、情報の管理も容易になります。紙のカルテとは異なり、院内のどこからでも簡単に検索できるため、患者の情報を引き出す時間もかかりません。

手書きのカルテの場合は記入文字を読み取ることが難しい場合もありますが、キーボードから入力するためこのような問題はなくなります。さらに、検査の依頼などもオンラインで行うことができたり、結果や推移をグラフ化したりできるので、医師の処方した薬剤や注射、治療などの効果がどのように表れているかをビジュアルで確認することができます。

診察時にもデータを閲覧することがスムーズになると、患者としっかり向き合う時間も増やせ、患者の満足度にも貢献するのではないでしょうか。メリットの多い電子カルテにもデメリットは存在します。
セキュリティ管理や、停電などです。しかしこれらは防ぐことができるデメリットです。

セキュリティ対策はハードディスクを二重化するミラーリングや、データの暗号化、不正アクセスの防止、ウイルスの予防・駆除などに対応できるメーカーの電子カルテを選ぶこと。停電などには非常用電源蓄電池を導入することで対応できます。

いかがでしたか。メリット多い電子カルテの基礎知識についてご紹介しました。

2001年から厚生労働省を主体として医療システム化を推進しているため、電子カルテを導入している医療機関は大規模病院を中心に普及の一途をたどっています。これからは町の医院や歯科医院のような小規模な医療施設にも普及していくことでしょう。

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