現代の印刷の種類を大きく4つに分けてみましょう
スタンプには色々な方式があります。
1つ目はゴムのスタンプにおいてみられる方式です。消しゴムを彫刻してハンコを作成してみた経験がある人も多いと思いますが、簡単な印刷です。
黒色を使用することが多いですが、赤や青色のインクを使う時もあります。印刷の元になる版では樹脂にて作成することが多いです。
表面に凹凸をつけ、凸の部分にインクを載せて、ペーパーに押し付けます。インクの部分だけ文字が出てくる仕掛けになっています。
2つ目はゴムのスタンプそっくりですが、凸の部分ではなく凹の部分へ内側にインクを付ける方式です。版は金属が使用される場合が多いです。
この方式の特徴はインクをのせなくても凹の部分を押し付けて輪郭を立体化させることができるところです。凸のところは熱を加えて圧力をかけることが必要になります。
3つ目は合成繊維製のメッシュへインクを塗布する方式です。年賀状にてよく使われる方式です。
メッシュを細かくすれば鮮明度が高い印刷が可能となります。またインクが盛り上がるので、インクを厚くすることが可能です。そのために色のついた用紙に印刷してもインクの品質が高いため、輪郭のはっきりした印刷が可能となります。
4つ目はカタログや色のついた広告に使用されている方式です。4色使うことが可能なので、写真らしい画像を印刷することが可能です。とはいえインクの厚さが薄いので、色の付いた用紙にプリントすると地色が透けて見えることもあるので注意が必要です。
プリントの方式は回転するロールの上にインクをはじめに載せます。次に用紙を押し付け、インクを転写します。カラーにて印刷をしたいときは、それぞれの色インクの数の分だけ版が必要となります。この印刷は今まで紹介した方式とはことなり、大量印刷するのに向いています。
ある程度の数量ではコストが安くなるので、現在は多くの印刷で採用されています。印刷の方法は目的や用途に合わせて選択することが大切なので、それぞれの特徴を十分知っておくことをお勧めします。